2006年 06月 10日
タコスとロブスターを食べる旅
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メキシコのおいしいタコスに詳しいF夫妻にガイドをお願いして、メキシコに連れて行ってもらった。サンディエゴに住む多くの日本人同様、私も引っ越してきてすぐ、1度だけ国境の町ティファナに行ったことがある。その時はトムと2人、国境のアメリカ側に車を置いて、歩いてメキシコに入国、ティファナの中心部をちょっとだけ歩いて、タコスも食べずにアメリカに戻ってきた。国境を越えると途端に変わる殺伐とした風景が、どうにも落ち着かなかったのだ。
今回はF夫の運転でメキシコ入り。アメリカの車の保険はメキシコ国内での事故はカバーされないので、事前に1日掛け捨ての保険に入っている。ティファナの街中で路駐し、目抜き通りをブラブラ歩く。街中はすっかり観光地化されていてお土産屋さんが多い。ここで足を止めたコインアートの店(屋台以下の小さな店)で何も買わなかったことを今になって激しく後悔。とっても気のいいおじさんが親切に色々と商品の説明をしてくれたのだ。おじさんが頑張って作ったコインアートを1個でも買ってあげたら、きっとさぞかし喜んでくれたであろう。私は基本的にメキシコ人が好き。私の身近にいるメキシコ人たち(郵便配達のおじさん、ガーデナー、近くの公園の整備をするおじさん)はみな優しく礼儀正しい。陽気で単純で温かい。愛すべき人々なのだ。
その後は街角にあるタコス屋に立ち寄る。調理している所がよく見えるカウンター席を陣取って、キッチンの様子や働くおじさんを観察。メニューを見てももちろんスペイン語だし、タコスだけで何種類もあって、どれを選ぶべきかさっぱりわからないが、F夫妻のおかげで無事おいしい豚肉タコスにありつけた。実は私は、サンディエゴに来てから、タコスを含むメキシコ料理をほとんど食べたことがない。初めて行ったメキシカンレストランがあまりおいしくなかったからだ。しかしこのタコスを食べて、一気にメキシコ料理を見直した。焼きたてのトルティーヤもこうばしいお肉も、何もかもがとってもおいしい。そしてとても安い。このタコス屋の名物(?)ネギも焼いてもらった。根だけ落としてある巨大なネギの束を鉄板で焼いだだけのもの。味付けもシンプルなのだが、なぜかとってもおいしいのだ。写真のネギの手前にあるのはサボテン。ピーマンみたいな食感で癖がない味。
お腹がいっぱいになったところで、ティファナの町を出て南下する。実は今回の小旅行にはもう1つ大事な目的があった。9月末日に開催される自転車レースのコースの下見も兼ねているのだ。このレースはティファナのもう少し南側にある、ロサリトからエンセナーダまでの50マイル(80キロ)を自転車で競うレース。コースの約3分の2は気持ちの良い海沿いにある。
ロサリトのスタート地点からしばらくはわりあい平坦で、海が見える気持ちの良い道なのだが、途中コースは大きく山側にそれる。そこからは想像以上のワインディングロードが延々と続き、その後ものすごく広くて何もない平原地帯を抜け、海側に向かってまた山を下りていくのだ。以前このコースのことをF夫より聞いた時に「上り坂は200メートルしかない」と教えてくれたような気がしていたが、それは私の大きな勘違いで標高差が200メートルなのであった。上り坂を車で進みながら、車内には「こんな上り坂無理だ・・・」という空気がまちがいなく充満していた。私もレースに参加する前からリタイヤしそうになったが、「いや、これも何かの縁だ」と無理矢理思い直す。
車でもかなりの時間がかかって、やっとゴール地点がある町、エンセナーダに着いた。ここはけっこう大きな港町で、豪華客船やクルーザーも停泊している。街中を散策しながら、レースの時に宿泊するホテルを吟味したり、コーヒーを飲んだりして時間を過ごす。ここでの後悔は、屋台の生ガキを食べなかったこと。とっても繁盛していて、安心な感じの屋台が1件だけあったのだが、なんとなく最後の1歩踏み出せなかった。そして、夕飯で生ガキを食べようと思っていたのだが、そこには生ガキがメニューになく、またも激しく後悔。
その夕飯を食べたのは、エンセナーダからの帰り道、海沿いにあるレストラン。作りかけのまま工事を止めてしまったように見える、ホテルや別荘しか周りにない殺伐としたエリアに、突然現れる観光客目当ての集落。まるでティファナのようにお土産屋やレストランが並んでいる。その一番海に近い、わりとこじゃれたレストランで、ロブスターやらなんやらを食べた。私はロブスターやエビなどの甲殻類の食べ物が大好き。海を見ながら食べたいものを食べたいだけ食べ、大満足で帰路につく。
その後国境を越えるゲートに約1時間並び、無事サンディエゴに戻ってきた。トムにとっても私にとっても「Discover、Mexico!」な旅であった。メキシコの危なげな道をずっと運転してくださったF夫に大感謝。そして、あんな坂道やこんな坂道、とっても大変そうでしたが、一緒に頑張りましょうね、F夫妻♪
今回はF夫の運転でメキシコ入り。アメリカの車の保険はメキシコ国内での事故はカバーされないので、事前に1日掛け捨ての保険に入っている。ティファナの街中で路駐し、目抜き通りをブラブラ歩く。街中はすっかり観光地化されていてお土産屋さんが多い。ここで足を止めたコインアートの店(屋台以下の小さな店)で何も買わなかったことを今になって激しく後悔。とっても気のいいおじさんが親切に色々と商品の説明をしてくれたのだ。おじさんが頑張って作ったコインアートを1個でも買ってあげたら、きっとさぞかし喜んでくれたであろう。私は基本的にメキシコ人が好き。私の身近にいるメキシコ人たち(郵便配達のおじさん、ガーデナー、近くの公園の整備をするおじさん)はみな優しく礼儀正しい。陽気で単純で温かい。愛すべき人々なのだ。
その後は街角にあるタコス屋に立ち寄る。調理している所がよく見えるカウンター席を陣取って、キッチンの様子や働くおじさんを観察。メニューを見てももちろんスペイン語だし、タコスだけで何種類もあって、どれを選ぶべきかさっぱりわからないが、F夫妻のおかげで無事おいしい豚肉タコスにありつけた。実は私は、サンディエゴに来てから、タコスを含むメキシコ料理をほとんど食べたことがない。初めて行ったメキシカンレストランがあまりおいしくなかったからだ。しかしこのタコスを食べて、一気にメキシコ料理を見直した。焼きたてのトルティーヤもこうばしいお肉も、何もかもがとってもおいしい。そしてとても安い。このタコス屋の名物(?)ネギも焼いてもらった。根だけ落としてある巨大なネギの束を鉄板で焼いだだけのもの。味付けもシンプルなのだが、なぜかとってもおいしいのだ。写真のネギの手前にあるのはサボテン。ピーマンみたいな食感で癖がない味。
お腹がいっぱいになったところで、ティファナの町を出て南下する。実は今回の小旅行にはもう1つ大事な目的があった。9月末日に開催される自転車レースのコースの下見も兼ねているのだ。このレースはティファナのもう少し南側にある、ロサリトからエンセナーダまでの50マイル(80キロ)を自転車で競うレース。コースの約3分の2は気持ちの良い海沿いにある。
ロサリトのスタート地点からしばらくはわりあい平坦で、海が見える気持ちの良い道なのだが、途中コースは大きく山側にそれる。そこからは想像以上のワインディングロードが延々と続き、その後ものすごく広くて何もない平原地帯を抜け、海側に向かってまた山を下りていくのだ。以前このコースのことをF夫より聞いた時に「上り坂は200メートルしかない」と教えてくれたような気がしていたが、それは私の大きな勘違いで標高差が200メートルなのであった。上り坂を車で進みながら、車内には「こんな上り坂無理だ・・・」という空気がまちがいなく充満していた。私もレースに参加する前からリタイヤしそうになったが、「いや、これも何かの縁だ」と無理矢理思い直す。
車でもかなりの時間がかかって、やっとゴール地点がある町、エンセナーダに着いた。ここはけっこう大きな港町で、豪華客船やクルーザーも停泊している。街中を散策しながら、レースの時に宿泊するホテルを吟味したり、コーヒーを飲んだりして時間を過ごす。ここでの後悔は、屋台の生ガキを食べなかったこと。とっても繁盛していて、安心な感じの屋台が1件だけあったのだが、なんとなく最後の1歩踏み出せなかった。そして、夕飯で生ガキを食べようと思っていたのだが、そこには生ガキがメニューになく、またも激しく後悔。
その夕飯を食べたのは、エンセナーダからの帰り道、海沿いにあるレストラン。作りかけのまま工事を止めてしまったように見える、ホテルや別荘しか周りにない殺伐としたエリアに、突然現れる観光客目当ての集落。まるでティファナのようにお土産屋やレストランが並んでいる。その一番海に近い、わりとこじゃれたレストランで、ロブスターやらなんやらを食べた。私はロブスターやエビなどの甲殻類の食べ物が大好き。海を見ながら食べたいものを食べたいだけ食べ、大満足で帰路につく。
その後国境を越えるゲートに約1時間並び、無事サンディエゴに戻ってきた。トムにとっても私にとっても「Discover、Mexico!」な旅であった。メキシコの危なげな道をずっと運転してくださったF夫に大感謝。そして、あんな坂道やこんな坂道、とっても大変そうでしたが、一緒に頑張りましょうね、F夫妻♪
by crazytomo69
| 2006-06-10 00:00
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